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外観および付属品が当該写真から変わっている場合があります。

この光軸調整器具はリッチークレチアン用に設計されていますが、原理を理解して正しく使うことができればSCカセグレン式を含むほぼ全ての望遠鏡に対して応用することができます。(屈折式、ニュートン式などの場合は専用の光軸調整機器と比較して効率は良くない場合があります)
・ほぼ全ての光学系に対し、高い精度でコリメートできます。
・コリメーター自体の傾きを防ぐため外径は精度の高い2インチサイズとなっています｡すべての2インチサイズの接眼部に挿入・使用可能です。
・LEDは2本の1.5V単四電池によって点灯します。(電池は付属しておりません。別途お求めください)
・副鏡にセンターマークが打ってあるリッチークレチアン式、カセグレン式、シュミットカセグレン式での使用をお勧めします。日中でも高い精度で光軸調整することができます。
・取扱説明書は付属しておりません。ただいま日本語取説を作成中です。ご使用に際しては当商品ページの説明ご参照ください。
・光軸の確認と最終的な調整は実際の星で行ってください

詳細
全光学系用2インチ規格LEDコリメーター
ほぼ全ての光学系に適用可能で日中でもしっかり光軸を合わせることができます。特に、シュミットカセグレン式やリッチークレチアン式、ドールカーカム式といったカセグレン式に似た望遠鏡での使用をお勧めします。このコリメーターはとても正確で光軸調整の精度は接眼部の傾きに依存しません。

リッチークレチアン及び類似の光学系の光軸調整
リッチークレチアンの光軸調整が簡単でないことはよく知られています。通常、光軸調整には恒星または人工星が必要になります。このコリメーターにより、日中でもタカハシのセンタリングスコープに匹敵するほどの調整結果を得ることができます。つまりいつでも光軸調整されたリッチークレチアンを使うことができるようになります。また、このコリメーターを使うことにより光軸調整が簡単で誰でもできるようになります。ただし、副鏡にセンターマークが打たれている必要があります。
以下、光軸調整の手順を示します。
準備：
鏡筒をテーブルに置くか、水平になるようにマウント上の望遠鏡を動かします。これにより均一な光源(紙、家の壁、etc)の方向に望遠鏡を向けやすくなります。そしてコリメーターを2インチ接眼部に入れ、裏側から手を少し押し当ててコリメーターがフォーカーサーの内部に適切に入っていることを確認します。ここでロックネジを少しだけ締めます。次に赤いLEDの電源を入れて、穴の中を覗いて下さい。
もしこのように見えていたら望遠鏡の光軸はあっているので光軸調整をする必要はありません。

しかし、このように像が中心に見えない場合は光軸調整をする必要があります。


ステップ1：副鏡の調整
副鏡のセンターマークが正確に中心に来るまで、光軸調整ネジで副鏡を調整して下さい。
どれくらいずれているか直接見ることができ、簡単に修正することができます。光軸調整前にカウンターネジ(存在する場合)が緩んでいることと、光軸調整後に副鏡が緩くなっていないことを確認して下さい。このステップで調整した後はこのように見えているはずです。


ステップ2：主鏡の調整
主鏡ネジを調節して外円の中心を合わせます。ここでもカウンターネジが緩んでいることを確認してください。カウンターネジを少し緩め、主鏡を調節してからカウンターネジを締め直します。これによりセルにかかる圧力が強くなったり完全に緩んでしまったりすることを防ぐことができます。また、カウンターネジを締めすぎないようにして下さい。この最終ステップで調整した後はこのようになっているはずです。

これにより光軸調整は終了です。

リッチークレチアン望遠鏡の接眼部における傾斜機構
多くのリッチークレチアン望遠鏡には接眼部の傾きという第三の光軸調整の要素が残っています。しかし、光軸の調整不足を接眼部の傾き調整で補おうとしても上手くいかないことが多いです。そのため、副鏡と主鏡の光軸調整前に、接眼部の傾きは調整を入れていない位置で固定する必要があります。これにより、光学系が接眼部に対し最適に調整されている状態にできるのです。
傾斜機構はセンサーや接眼部の僅かな傾きを補正するなど、望遠鏡に対し最適にカメラセンサーを取り付けるために使われます。

紹介動画
Teleskop-Serviceが作ったリッチークレチアン望遠鏡の光軸調整についての動画です。